› LOCUS › 2022年06月08日

2022年06月08日

2022年6月7日 聖徳太子

午前「聖徳太子について」
 元東近江市史編纂室長 山本一博先生

 まず自己紹介をされ、お札の話から授業に入りました。 授業の様子です。


 聖徳太子がお札疲れてたのは決して早くはなく菅原道真らの後塵を拝し、昭和5年5番目とのこと。
 馴染みのあった1万円札を始めとするお札の肖像の裏話も教えていただき、興味深く聞くことができました。
 歴史教科書の変遷で厩戸皇子が主流に使われ聖徳太子の名前は主流ではなくなり、実績の表現も変わっているとのこと。
 聖徳太子伝承について語られ、死後約100年で超人化しその後エピソード拡大したとか。
 また、聖徳太子の名称が初めてできたので、751年成立の日本初の漢詩集「懐風藻」の序文とのこと。
 以後、時代により聖徳太子の描かれ方が変遷してきたとのことでした。

午後「近江の聖徳太子伝承」
 湖東三山の百済寺から授業に入られました。 授業の様子です。


 百済寺の歴史、言い伝え、秘仏の十一面観音像について話されました。
 次いで「近江古寺風土記」に触れられ、「聖徳太子の文化観光資源化調査報告書」を紹介されました。
調査報告書を元に、独自の分析をされ、最も太子伝承を主張する寺院42カ寺を地図上に表示、さらに膳所藩の寒川辰清が編纂した「近江興地志略」を参考に当時から太子伝承を主張していた15カ寺をマッピング、湖南、東近江地区に多いことを明らかにされました」。
 次いで15カ寺各々の場所図示され、学生が自分で行けるよう紹介してくださいました。 最後に校外学習で訪問予定の西明寺を紹介され、授業を締めくくられました。



文責 山本 眞
  

Posted by 43期地文 at 10:36Comments(0)選択科目