› LOCUS › 2023年03月12日

2023年03月12日

2023年3月10日「負担をかけない身体の使い方」、「災害への備えと地域防災力の向上をめざして」

午前
 『負担をかけない身体の使い方』
琵琶湖リハビリテーション専門大学 川崎 先生



 大学の場所の紹介から始まり、自己紹介の後、理学療法士としての立場から、負担をかけない身体の使い方の紹介をされました。
 まず、老化は同じ年齢でも個人差が大きいとニュージーランドの45歳の方々のデータをもって示され、老化の7割は生活環境因子が影響し、遺伝子は3割程度とされました。
 次いでコロナ禍で外出等が減った高齢者のフレイルリスク予防、介護予防について話されました。インターネットで調査されたデータを参考に、高齢者の社会参加がフレイル予防に重要な役割を果たしているとしました。
 口呼吸は過換気状態になり、疲れやすく、疲れが取れにくく身体への負担が大きいとのことで、その対策を紹介されました。 寝るときに上唇と下唇を肌に優しいテープでくっ付ける、舌の筋肉強化の方法等でした。
 次いで、腰への負担が大きい動作について紹介されました。 、前かがみの姿勢、頭部が前に出た姿勢、立ちっぱなし、座りっぱなし状態で、家事をする際についやってしまっているので、その工夫について紹介されました。
 重いものを持ち上げる動作についても紹介されました。 基本腰を使うのではなく、脚を使って持ち上げ、運ぶときは身体の重心と荷物の重心を近づけて持つとのことで、実際にご自分で模範動作をされました。


 最後は重いものを持つときの体勢は正しくスクワットをする姿勢であると、重量挙げ、野球の守備等を例して話されました。

午後
『災害への備えと地域防災力の向上をめざして』
滋賀県防災危機管理局 細川先生



 地震発生のメカニズム2種類・海溝型地震(プレート境界で発生-東日本大震災)、内陸型地震(陸側プレート内で発生-阪神淡路大震災)あるとしました。
 各々メカニズムを説明され、その被害の大きさを動画を使って紹介されました。 地震で直接の原因で亡くなる方と避難所等での生活の影響で亡くなる(熊本地震等)ことを説明されました。
 次いで災害の時に大きな助けになるのは自身(自助)、ご近所(共助)、公的支援(公助)があるが、実際に大きな力になるのは自助、共助であることを過去の災害のデータを元に説明されました。
 南海トラフ(30年以内に70%の確率で発生)、琵琶湖西岸断層帯地震が滋賀県に大きな災害を与えるとし、その震度を示したハザードマップが県、市町村がインターネット等で公表しているとのこと。
 地震への備え
 自助住宅の耐震化、家具の転倒防止・配置検討等、感震ブレーカー、家族との安否確認(NTT伝言ダイアル171等)、非常持ち出し・備品の確認
 共助消防団、ご近所の人たちが阪神淡路大震災で9割の人を助け出したとのこで、普段の近所付き合いが大事であるしました。
 公助
 自助、公助ではできない事、インフラ関係の整備、的確な情報の等々。

 最後に「YES」「NO」の判断についての訓練。 どちらも正しい設問をし、なぜその選択になったかの説明をする訓練をしました。

文責 山本 眞
  

Posted by 43期地文 at 13:41Comments(0)基礎講座