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2022年09月13日

2022年9月13日近江の埋蔵文化事情_校外学習・埋蔵文化財センター、介護研修室

日時:2022年9月13日(火) 10:00-15:00
場所:滋賀県埋蔵文化財センター
予定:午前 滋賀県埋蔵センターの見学、午後介護研修室で中井先生の講義

 滋賀県埋蔵文化財センターに前の週の急な予定変更にもかかわらず、定刻前に出席者全員が集合しました。 早速センターの方からの説明があり、二班に分かれて説明を受けながら見学しました。


 埋蔵文化センターの50周年を記念しての展示があり、各年の一番意味のある発掘となった「逸品」が全部で50の展示がありました。 逸品の中で人気があるのは
1.埋葬された人骨、
2.日本で最古級の小さな土偶、


3.魚の形をした水差し
の順だそうです。


 写真は石製鏃発見のいきさつを聞いている参加者です。
 約1時間の見学の後、普通は立入りのできない、発掘物の復元、図面化しているところの見学をしました。 直径30㎝位の土器の壺を復元をされていた方々に尋ねたところ、既に一か月かかっているとのことで、復元の難しさが伝わると同時に、すごく根気がいる仕事と納得しました。
 この後、発掘物の倉庫、水中から発掘された木等の大気中で保存するための方法とその装置を見学、さらに各都道府県が行った発掘報告書がある図書室を見学し、午前の部を完了しました。
 午後の授業のない先生の佐和山城発掘のお話を聞く、学科員。



 午後は大学に戻り、滋賀県立大学名誉教授 中井先生の講義を受けました。
 最初にご自身の経歴を紹介されました。 現在のまでのお仕事が小学5年生の時に大好きになったお城から繋がっているのは素晴らしいとおもいました。


 埋蔵物発掘、調査を行っている県と市町村ですが、対象の違い、歴史(主に文献史学)と考古学(モノ)の違いも説明されました。
 日本の歴史を石器、縄文、弥生、古墳時代と分類した場合の明確な区別は、土器の有り無し、水田導入、古墳造成で、古墳時代で前方後円墳がないところは当時の倭(大和朝廷)の勢力外とみることができると説明。
 つぎの律令国家では、各国に国分寺を置き国庁をおき、滋賀県では近江国庁で、その史跡が瀬田にあり、国の施設官衙も発掘されているとのこと。
 校外学習は戦国時代の小谷城、革命的な安土城、江戸時代の彦根城、近江に特徴的な甲賀の城を予定されているとのことでした。
 最終授業では各自6分で発表することとなりました。
 
 西田琴子さん花澤さんの写真も使わせていただきました。ありがとうございます。

文責 山本 眞
  

Posted by 43期地文 at 22:03Comments(0)選択科目